なぜ泣くとストレスが解消されるの?

ストレスが溜まった時、涙を流すとすっきりすると聞いたり、最近では涙活などの言葉も聞くようになったりしていますが、なぜ涙でストレスが消えるのでしょうか?それは、涙を流すと脳の前頭前野の血流が活発化することと関係します。この前頭前野は自律神経に働きかけ、ストレスによって優位になりすぎた交感神経を一気に副交感神経優位へと移行させます。副交感神経は寝る前などに出て、リラックスした平穏な状態に心を導く作用なので、ストレスから解放されるのです。現代人は緊張することやストレスを受けることが多く、交感神経が優位になりがちなので、泣くことで副交感神経を優位にして、自律神経を上手に整えて、ストレスへの耐性を付けていくことも大切かもしれません。

どのようにして泣けばよいの?

涙がストレス解消によいといっても、いきなり「泣く」というのも難しいです。ストレス解消には感動の涙が最も効果的とも言われていますので、まずは物語に共感して泣く方法をおすすめします。映画や本の作品で、感動の涙などと謳われている作品を選び、気持ちをしっかりと入れながら鑑賞してみましょう。慣れていないと初めのうちは涙がなかなか出ないかもしれませんが、最初のうちは感動したつもり、共感したつもりの涙でもかまいませんので泣いてみると、感情移入のスイッチが見つかり、涙活に慣れることができます。 また、好きなスポーツがある場合には、熱中して観戦してみることも、よい涙活となります。同じように音楽が好きな方には「泣ける音楽」などのように監修されたものありますので試してみることもおすすめします。このように上手に涙を流して、ストレスを解消し、明るい毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか。